お魚雑記 海釣り編
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海釣りに関するよしなしごとを、そこはかとなく書きつくっています。
 マダコ
 数が釣れる魚(軟体動物だけど…)ではないし、引きが強いわけでもありません。大物が掛かったと思っても、上げて見れば大きなゴミでした、というようなことが何度もありました。
 でも面白い釣りです。何が面白いかと言うと、、、合わせた時に「グワッ」と感じる重量感、海面まで上げた時に足を大きく広げて凄い存在感があります。大きいものは抜き上げるのにもドキドキ。自作のテンヤで釣れる、という面白さもあります。
 3kgくらいものもいるそうですが、セキレイの最高は1,9kgです。それでも釣った時は震えました。※2008年7月に2,4kg、記録更新。
 
 イイダコ
 マダコに比べ、数が釣れるのが嬉しい。
 面白いのは、マダコの当たり年にはあまり釣れず、マダコの少ない年に大発生します。おそらく、イイダコはマダコの餌になっているだけでなく、貝類などの餌を競合しているということなのでしょう。
 マダコのポイントが砂岩底なのに対して、イイダコのポイントはカレイも釣れるような潮通しの良い砂底です。特に播磨地方には、そのような場所が多いのか、探せばイイダコポイントは結構あるようです。
 イイ(飯粒)のように見える卵巣を持つ晩秋が旬ですが、イイを持つようになるとなかなか数が上がらなくなります。30匹ほど釣れば煮物には充分な数ですが。
 アオリイカ
 2008年からエギング始めました。
 釣りそのものの面白さもありますが、魅力は何といってもその美味しさ。
 セキレイは基本的に「楽しみを兼ねて、美味しいものを食べるために釣る」という釣りスタイルですが、そんなセキレイにピッタリの釣りモノでした。
 神明間のハイシーズンは9月いっぱいという短さですが、追いかければ11月下旬まで狙えます。

 サビキ釣り
 小学1、2年生の時に父親と近所の埠頭でサビキ釣りをしたのが私の初めての釣りでした。釣りに上達してくると、「波止サビキなんて、素人・子供のするモンだ。」というような考えを持つ人が多いような気がします。私もそういった釣り人の一人でした。
 しかし、久しぶりにしてみるとこれが結構面白いものでした。人より多く釣ろうと思えば仕掛けやエサなどに意外と工夫も必要で、良型のアジやイワシが鈴なりに釣れればよく引いて楽しいです。さらにこれが一番大切なことなんですが、アジやイワシはやっぱり美味しいですね。でも釣り過ぎたらあとが大変・・・。

 赤アジ・青アジ (標準和名 マアジ・マルアジ)
 赤アジ(マアジ)と青アジ(マルアジ)、子供の頃はそんな違いは気にしませんでしたし、釣った魚を見て、「あ、これは○○アジだ。」というように思ったこともないです。種類の認識をしてなくて、「アジはアジ」でした。
 大人になってからは、モノの価値、とかを考えるようになりましたので、やはり美味しい種類のものを意識するようになりますね。
 ちなみに画像のアジ、上の幅広のものが赤アジで下の細いものが青アジです。

 セイゴ〜スズキ
 子供の頃は美味しい魚だと思っていたのですが、最近はそんなに好きな魚ではないですね〜。なんでだろ、味覚の変化?あ、でも刺身とかは好きかな。
 汽水域で釣りをしていると、やたら大きいスズキが釣れたりしますが、基本的にはリリースです。川に上ったスズキは美味しくない、と聞いたことがあって、川スズキは食べたことが無いです。ちなみに江戸前では川スズキの方が美味として珍重されるそうな。そういえば宍道湖七珍の1つもスズキですね。
 画像はアジ釣りの外道に来たセイゴ君です。 

 ハゼ
 見た目はこの通り、食欲を誘う魚ではないですが、天ぷらにすると上品な食味で美味しい魚です。個人的にはキスより美味しいと思う。でも、もっと美味しいのはテンコチ(ネズミゴチ)だったりするんですね〜。あくまで個人的な感想です。
 ただこの魚、困ったことに専門に狙うとナンボでも釣れちゃうんですね〜。いい条件なら食べるくらいはすぐに釣れるけど、釣りに来てすぐ帰るのも…結果食べきれないほど釣ってしまいます。で、凄い量の天ぷらを食べる羽目に〜。だから狙ってつる時はほとんどありません。他の釣りで釣れたものをキープするくらいで充分かな。

 チヌ・キビレ
 チヌ釣りは一時はまりました。春のノッコミ、秋の落ち時季には毎週のように通いました。
 だいたい、競技会が開かれるような釣りモノは技術の有無によって釣果に結構差が出ますね。私が通っていた波止にいた名人はいつも私より沢山釣っていました。あのオッチャン、今から思えばどこかのテスターっぽかったな。
 個人的には「穴場」で釣れたチヌ、キビレは不味いと思います。有名ポイントで毎日オキアミを食べている、スレまくったチヌは美味しいですね。広島にメバル遠征したとき、船頭さんが「牡蠣を食べてるチヌ、美味いで。」とお土産にくれたチヌが人生で一番美味しかったです。
 よく、チヌよりキビレの方が美味しい、と聞きますが、さぁどうでしょう。チヌにしろ、キビレにしろ、変なもの食ってそうな場所で釣れたものはイマイチでした。

 タチウオ 
 20代前半の頃、2年ほど凝った時期があります。その頃晩秋・初冬の釣りといえばタチウオばかりでした。ただしモンスターサイズは釣ったことがなく、せいぜい指4本サイズまででした。数も時速13本が最高でしたが、この記事を書いている2006年に私の知り合いは時速28本だとか。
 美味しい魚、だと思います。ちょっと身が骨からとり難いけど。刺身の余りを冷蔵庫に入れていて乾燥しかけたものを、鯛茶漬けの要領で茶漬けにしてみたら激ウマでした。知り合いは「漬け」にして茶漬けにしたとか。タッチー(タチウオ愛好者)の皆様、是非お試しあれ。
 イサキ
 セキレイ的には非常に美味しい魚だと思います。煮てよし、焼いてよし。淡白で上品な味の中にまったりとした旨みが隠れていて…、とにかく美味しい!
 日本海の磯でカゴ釣りをしていると、その地元で「ババイサキ」と呼ばれる大きくて茶色っぽいイサキが釣れます。30p弱くらいの青みがかったというか、緑がかったというか、そんなイサキの方が美味しそうですが、大きいものも美味しいです。書いていてよだれが…。
 青物
 ブリ(ハマチ・メジロ)、ヒラマサ、カンパチは釣れるとその引きがとても強く、釣って面白い魚ですね。以前隠岐で、40p以上のハマチが防波堤際に垂らしたマハタ狙いの胴付き仕掛けに入れ食いで来た時には、さすがに「おまえらアジか〜!」と一人でツッコミ入れてしまいました。1999年(たしかこの年…)は日本海はヒラマサフィーバーで、ヒラマサはその時初めて釣りました。確かに平たい。上唇の横の角度で見分けるのもその時知りました。
 美味しい、と言われる魚ですがセキレイ的にはイマイチですね。煮物はなぜか好みに合わない。照り焼きと刺身は好きですが、、、いずれにしても脂が多すぎて少量で満足してしまいます。
 グレ (標準和名 メジナ)
 専門に狙ったことがなく、あまり釣ったことがないので尾長と口太の見分けられません。某出版社の「釣魚検索」には詳しく解説してありますが、実物に触れる機会が少ないので〜。コッパグレは釣った瞬間リリースしますし。
 2002年に隠岐でマダイの樽カゴ釣りをしている時に初めて良型(35〜40p)がまとまった数で釣れました。11月くらいのグレでしたが非常に美味しかったです。味が良くなるのは冬場だと思っていましたが、思い込みだったみたいです。。
 
 イシダイサンバソウ
 鮎釣りを始める以前は、夏場は日本海の地磯でイシダイを狙っていました。ウニエサの置き竿の横で胴付き仕掛けをチョコチョコしていると20〜30cmくらいのサンバソウやらアコウ(キジハタ)やら釣れて、それはそれで面白い釣りでした。長寸33pまでしか釣ったことがないので、やはりサンバソウかな。セキレイ的には「イシダイ」と呼びたいところです。
 味のほうですが、さばく時ワタが結構磯臭かい気がしますが、身のほうは美味だと思います。20pくらいのサンバソウの煮物が好きです。 
 マダイ
 この魚を不味いという日本人はいないと思います。
 私が隠岐に行くときはほとんどこの魚狙いです。50pオーバーを狙っていますが、数が釣れる場所では30cm前後のものばかりです。結局、イシダイ釣りと同様、片手間で遊んでいる胴付き仕掛けの方にでかいハゲやらマハタやらが釣れて楽しいので、そちらのほうばかり熱心になってしまうのが、私のマダイ釣りのパターンです。
 ベラ (標準和名 キュウセン)
 お友達の船でメバル釣りをしている時に、ものすごく巨大な青ベラを釣りました。ベラは流線型、と思っていましたが、大きくなるとヘラブナみたいに体高が出るんですね。境水道で投げ釣りをしている時にも大きいものを沢山釣りましたが、、、25cmくらいでは女性的な流線型なのに30cm近くなるとゴツくなりますね。小さいうちは赤ベラ(メス)で、群で大きな個体が青ベラ(オス)になる、というのも面白いと思います。
 塩焼きにすると皮がパリパリ香ばしく鯛みたいに美味しいです。小型は南蛮漬けにしてもいけますね。
 メバル
 非常に美味しい魚です。特に摂津・播磨では珍重しますね。
 お友達に誘われて船に乗せてもらってバカ釣りしました。味が良いだけでなく、沢山釣れるのも嬉しい魚です。赤メバル、青地、黒メバル、と分かれるのだとか。しかし学術的には1935年に単一種とされ、現在ではまた数種に分割されているようですが、議論が分かれているようですね。釣った実感から言えば、同じ場所で明らかに違う色の個体が釣れるので数種に分かれるような気がします。
 それにしても、美味しい!
 ガシラ (標準和名 カサゴ)
 だいたいメバルなどの根魚を狙っているとその外道でよく釣れますが、セキレイ的には本命魚です。ハタやアイナメやメバルやガシラなどを総じて根魚といいますが、それらは上品な旨みがあって大きいものはどんな料理にしても最高に美味しいですね。ガシラは25cmを超えると食べ易いです。小さいものは乾して出汁取りにしてもいいですね。
 摂津・播磨ではメバルを珍重しますが、四国辺りではガシラの方が珍重されるらしいです。
 
 ウマヅラハゲ (標準和名 ウマズラハギ)
 日本海では沢山釣れるたのですが、瀬戸内ではあまり数を上げたことがないです。胴付き仕掛けで狙っています。エサ獲りの名手なんですが、数がいるところでは比較的簡単に釣れます。
 肝は激ウマ。キモ合えも美味いけど、水炊きのときに、シャブシャブよろしく、さっと湯に潜らせてポン酢で食べるのもお勧め。 
 マルハゲ (標準和名 カワハギ)
 カワハギとウマヅラハギ、どちらが美味いか、、、「カワハギの方が美味い」とはよく聞きますが、セキレイ的には「同じ味」です。やはり、味覚が鈍いのか?
 ウマヅラもそうなんですが、身離れがよく食べ易いのが嬉しい魚ですね。ハゲ掛けは関西での釣法らしいんですが、セキレイはやったことがありません。コレを狙うときはいつも胴付きです。
 マハタ 
 隠岐以外では釣ったことがないです。一番数を釣ったのは2002年、専門に狙っていた訳でもないのに1晩で30cm以上のものを20尾ほど釣りました。以後専門に狙っても、それほど釣れたためしがありません。私が島根半島でコレを狙うとなぜかキジハタばかりが釣れます。もっとも、キジハタの方が高級魚らしいので、結果オーライなんだけど。セキレイ的にはマハタもキジハタも大して味は変わりません。どっちも激ウマ、特に「ちり鍋」がいけると思います。
カレイ
 過去に何度か狙いましたがあまり良い思いはしてませんね。姫路ではイシモチばっかり釣れた。境水道では大型ベラが沢山釣れた。でも、本命カレイはあんまり釣れた記憶が無い。ザブトンと呼ばれるようなサイズは釣ったことない。
 煮付けが美味しい。 
 アブラメ (標準和名 アイナメ) 
 代表的な美味しい根魚です。クジメとよく似ていますが、尾びれのスソが真っ直ぐになっているのがアブラメ、丸く扇状に弧を描いた形なのがクジメ、と見分け方は比較的容易です。アブラメに比べクジメは味が落ちると聞きますが…食べ比べたことがないので良く分かりません。気のせいのような気もしますが、2種とも美味しい魚であることは間違いがありません。煮物、大きいものは刺身も美味しいです。
 サヨリ
 途中まで捌いたときに、「あ、画像撮ったかなきゃ。」…で、こんな画像になりました。
 非常に淡白で上品な味の魚ですね。30cmくらいのものが釣れている時に行きます。そのサイズは薄作りにしても食べ応えがあります。20cm以下のものは捌くのも面倒なので釣りに行きません。
 子供でも簡単に釣れるし、条件がよい時であれば三桁釣りも難しくはありません。後始末が大変ですが、干物にしておけば日持ちもします。